2016年1月19日火曜日

お肉を「頂く」ということ!



昨日から大雪が続いていますね!
北海道も天気が荒れているようで、井上牧場付近も大雪です。

仔牛ちゃんも埋もれるくらい降っているそうです。



↑雪かきしてもらったようです!




さてさて、部位など具体的な精肉情報は未定ですが、
井上牧場から今月末に1頭出荷予定の牛くんがいるようです。



父ヒデさんのFacebookによりますと、
1375の番号を耳につけたこいつは、
「小さい頃から人懐っこくてかわいいやつなんだ」とのこと。



私の持っている井上牧場画像から探したところ、
やっぱりちょこちょこと写りこんでいました。

私も何度か会ったことのある牛くんです。





そんなにかわいがった牛を、お肉にして食べてしまうなんて、
なんて残酷でかわいそうなことだろう、と思うでしょう。
私もそう思います。




本当は、スーパーで売られているお肉とか、
家畜として育てられている牛たちの写真とか映像を見るだけで、
結構悲しい気持ちになります。




父ヒデさんが自分で、「かわいいやつ」といった牛を、
自分の判断で、屠畜場に送るなんて、と思うと、悲しい気持ちでいっぱいです。
(このブログの下書き中は号泣です!私なんてまだまだ未熟者ですね!)




でも私たちの多くは牛や、豚や、鶏を食べます。
お肉を食べます。
皆ベジタリアンになればいいといえば、たしかにそうなんだけど…
私次女だってベジタリアンになりたいけど…
なんせ、地球にはお肉を食べる動物もたくさんいますし、
その食物連鎖によって地球の自然、秩序が守られているので、
人間が肉を食べることが必ずしもダメなこと、と言う必要はないかな、と思ってます。

お肉を"必要以上にたくさん"食べようとすることは贅沢で不自然でずるいかもしれないけれど、
お肉を食べたいと思
うこと自体はごく自然なことなのじゃないかしら。




自分で育てていない、知らない牛の方が簡単に食べられるっていうのも、
気持ちはとってもよくわかるけど、それは自分の気持ちを少しでも楽にするためだけの言い訳です。

どんな牛肉を口にするときだって、そのお肉になった牛はもともと生きていたし、
その牛を育ててくれた人たちがいます。




井上牧場が自分のところでお肉にする牛を育てはじめたのは、ここ何年かの話で、
昔は、父ヒデさんは、「自分で育てた牛はとても食べられない」って思っていたようで、
酪農業だけ、乳しぼりだけしていました。
男の子が生まれたときは、一般的な酪農家と同じく、全て売っていました。




でも、どうやら気持ちが変わったようで、
(年齢を重ねたからでしょうか…笑)
健康に育てられて、お肉としても価値がありそうなブラウンスイスを増やして、
生まれた男の子の牛も何頭か残して、
お肉にするために出荷するまで自分で育てて、
自分で食べて、自分で販売するようになったようです。




牛は機械でもなければ、ただの食糧でもなく、生きている命です。
自分のところで生まれた牛なんだから、
健康で幸せに育ってもらって、
お肉になるまで自分で見届けて、
自分で食べるべきだって思うようになったのかなーと想像します。



 
お金さえあれば、
スーパーやコンビニ、レストラン、ファーストフード店で、
食事をするのは簡単です。
ただ食品を買ったり、メニューを選んでいるだけだとつい忘れてしまいがちですが、
何かを食べるということは、命を頂いていること。
本当は、自分がその食べ物を口にするまでには、
たくさんの命と、そこに関わる人たちがいます。




本当だったら、
自分が生きていくためには、
自分で採取したり狩猟したり育てること。
それから、自分でその命を終わらせる行為が必要です。
誰かが代わりにしてくれているから、
お金で購入することができるということ。
本当は、それはとってもありがたいことなのです。
そんなことを思うと、
実家の家業ながら、
やっぱり一次産業はカッコイイし、

無くせるはずがないお仕事だなあと思います。



生きるということは、
他の誰かの命を「頂く」ことで、
とても、罪深いことで、
とっても、ありがたいことです。





だからって、
かわいそうだからって、
何も食べることができなければ、
私たちは生きていくことができません。




私次女は今現在、井上牧場の仕事に従事してはいませんが、
こうして近しい人が酪農業、畜産業をしていると思うと、
「命を頂いて生きている」という感覚を、
少しは持っていられます。





「このお肉は、あのときのあの牛くんのお肉だ」って、
ちゃんと認識して、
命を頂いてごめんね、
ありがとう、
と思いながら頂くことは、
本当にありがたいです!




今自分自身が生きていること、健康でいられるのは、
それだけたくさんの命を頂いているからということと、
きちんと向き合って生きていきたいものです。

そうしたら、他の人や動物にも、
植物にも自然にも、地球を、
それから自分自身を、
大切にしたいなあって心底思えるのではないかしら。




「牛さん、私たちの都合で命を終わらせてごめんなさい、
お肉になってくれてありがとう、大切に頂きます。」
せめてお肉になるまでの間は、
めいっぱい幸せな気持ちで過ごしてくれていたらいいなあ!


2016年1月16日土曜日

しばれています!


昨日~今日は井上牧場周辺は大変寒いそうです…、とってもしばれているそうです。


「寒そうな写真を送って」とお願いしたところ、
送られてきた写真がこちらです。


写真は昨日、1月15日の22時くらいのもの。
マイナス22度になってる…。



ちなみに今日の朝7時くらいは、24度を下回っていた様子。
し、しばれてますね…!
これじゃあ風邪ぎみだったら鼻水凍っちゃうだろうなーー
井上さんちの裏玄関のドアとか、車のドア開けるの苦労しそうだなーー




皆大丈夫だったかしら…。
無事だったこと祈ります…。



2016年1月15日金曜日

とりあえず、〝わがや電力"を読んでみる!





今週は全国的にも冷え込んでいるようですね~
井上牧場周辺もこんな感じです。



北海道、東北地方では昨日のお昼頃大きめな地震がありましたね、
(井上牧場のあたりは特に大きくは揺れなかったようです!)

私次女は青森市に住んでいるのですが、久しぶりの大きな揺れでビックリしました。
以前、震災以降しばらくは日常的に余震が続いていたので、震度4~5でも何も感じませんでしたが。
やっぱり大きな地震は心臓に悪いですね!
特に今回みたいな大雪の日だと、何かあるととっても大変だなーと改めて感じました~。





↑ただひらすら悪天候であることをお伝えする写真。



さて、ここ最近ちょこちょこと“電力自由化”についての話題を目にするようになりましたね。
その流れで、昨年の内に購入していた『わがや電力』の紹介でもしてみようかと思います!







ところで“電力自由化”というのは、
一般家庭では今は選べない電力の購入先、契約先を、自分で選べるようになる、というもの。




“住む地域によって、自動的に電力会社が決まっているいま、一般家庭では電力会社を自由に選ぶことはできません。
でも、来年4月から、携帯電話会社を乗り換えるように、一般家庭でも電力会社が選べる「電力自由化」が始まります。”
引用:GREENPEACE.
http://www.greenpeace.org/japan/ja/campaign/energy/lp/energy-label/




今年、2016年の4月からスタートする一般家庭への電力自由化に向けて、たくさんの企業や自治体が参入を決めているようです。
電力市場が開かれて複数の企業が参入すれば、
自分の視点や考えで電気を選ぶことができるようになります。





電気といえば、個人的に気になるのが発電方法。
特に、原子力発電についての考えは人それぞれあるでしょう。
井上牧場や、私次女も、自然に優しい方法でエネルギーで賄えたらいいなあ、と思ってますから、
できれば原子力発電がなくなってくれたらいいなあ、と思っているのですが。
電力自由化で契約先を選べるなら、地球やら未来やら地域にやさしい電力、契約プランを選べたらいいなーと思います。




世間では原子力発電が発電コストが低いと言われることが多いように感じられますが、
電力自由化になると原子力発電による電力を使った企業、サービスが安価になる、という予測もあるようです。
値段ありきで電力を選んでしまう結果、原子力発電が必要だー!って声が多くなってしまったら悲しいなーと思ったりしております。
(でも本当は、原子力発電については事故に備える保険料や建設コスト、使用済み燃料の処分費用などがかかるので、決して安くはないのですよ~、という話も結構みかけますよ~)




というわけで、
例え本当に、「原発がないと電気が足りない、料金が高すぎる、エネルギー自給ができない、何かと困ることばかりだ!」というのなら、
今よりも発電所から供給される電気が少なくても満足して暮らせる状態を作りだす、というのはいかがでしょうか~。




それに近づく方法の1つが、オフグリッド、自家発電という方法じゃないかしら。



“オフグリッド”は、電力会社の送電網から離れて電力を自給自足することを意味してます。
『わがや発電』は、自分でできる簡単なソーラーオフグリッドの仕組みを、「やわらかめ」に教えてくれる本です。

ヨホホ研究所 わがや電力
http://yohoho.jp/wagaya



この本は、ご縁あって知り合った高校の大先輩がFacebookで紹介していたことで知りました。
それから元々、父ヒデさんがオフグリッドに興味があることを知っていたので、
私も勉強してみようかしら~という気持ちで注文した次第です。







わがや電力の著者は、〝テンダーさん”というヒッピーさん(・・・本にも職業はヒッピーって書いてある・・・!)。
12歳の理科の知識があれば、誰でも、12ボルトの発電システム=『わがや電力』を作ることができるのだそう。
わがや電力は太陽光で発電します、必要な道具もシンプルで、5万円程度あれば実践できるとのこと。




このシステムに必要なのは、
ソーラーパネルと、チャージコントローラと、バッテリーと、シガーソケット
この4つ。

ネットでなんでも買えちゃう便利な世の中ですので、手に入れるのは難しくないものばかりだそう~



普段使っている家庭用コンセントは100Vで、わがや電力の発電システムは12V。
車のシガーソケットで使えるような電化製品は大体使えるということみたい。




もちろんこの小さな発電システムで、
電子レンジや冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、掃除機…消費電力の大きい家電を使うのは難しいです。




でも、こんなに簡単な仕組みでも、LED電球やスマホの充電、PCの充電はできます。
コンセントを使わずに、自分で作り上げた5万円のシステムで。
これって結構スゴイことですよね~。



と言いつつも、私次女自身がすぐにわがや電力試そうとしているわけではないのですが…。
それよりも、
「電気はどうやってできるのかな?」
「この電化製品を動かすためには、どれくらいの電力が必要なのかな?」
そんなことを考えるきっかけになる本でした。



「使う電気をとにかく少なくしよう!」と極端なことを言っているわけではなく、
「電気って何だろう、どうして自分にはこんなにたくさんの電気が必要なんだろう」
って考えさせてくれる内容です。

そして、ある程度の電気は自分で作ることができるし、
電気に向いていないこと(例えば熱を出すこと)は、違うエネルギーを使えば、
そんなにたくさんの電力量は必要ないって教えてくれてます。



わがや電力ができるようになったら、
本の後半で紹介されている“マジ電力”にすればもっと大きな電気を使うことができるし、
電力会社との契約を一切
やめなくとも、最小アンペアで契約することもできます。
そしたらお財布にも優しいし、電力を多く使う家電製品もOK。わがや電力じゃどうしても電気が足りないときも安心。




著者テンダーさんは、
実際にマジ電力を使って家族3人分の電気を賄っているのだそうです。
わがや電力、マジ電力では、
熱を出すものや、電磁波を出すものは電気を使うと非効率、ということなので、
薪や太陽熱、もしくはガスを使って賄う方がムダがないそう。
この辺の理由もとにかく納得です。



まさに家庭におけるエネルギーミックスですね~







それから、すごく興味深かったのは、
遠くから来ている電気を使うことが、それだけ電気をムダにしているのだということ。
遠くから電気を持ってくるだけで電気が必要になっていて、
原子力発電所で発電できる6基分の電力は、送電ロスで消えてしまっているんですって。



それこそ電力自由化で、地元で発電している電気を使う地産地消ができるようになったらムダが少なくなりそうです!



5章の、「いつか大人になるきみへ」には、はっとさせられるような言葉がたくさん詰まっています。
エネルギーを使うということは、〝長い年月を経たもの”を、どんどんどんどん使ってしまうということ。
「自分が暮らすためにはどれくらいのエネルギーが必要か、考えてみよう」ということ。



電気、自分で作ってみようかなー
っていうのはもちろん、
電気のこと、エネルギーのこと、地球のこと、見つめなおせる本だと思います~。
ぜひ出会った際は、最初と最後のところだけでも、読んでみてくださいね~^^




わがや電力、テンダーさんについてはこちらのサイトでチェックどうぞ~^^
ヨホホ研究所
http://yohoho.jp/

2016年1月5日火曜日

2016年もどうぞよろしくお願い致します!




2016年になって5日も経ってしまいました、
ご挨拶遅くなり申し訳ございません。
あけましておめでとうございます!


冒頭の画像は、今年の井上牧場の年賀状イラストです。
もちろん、三女あみちゃん作品です。



 
↑こちらは年末にヒデさんが作った麻のしめ縄。お正月らしい写真が無いのでヒデさんFacebookより拝借。麻は最近ヒデさんがお気に入りの素材。また今度紹介できればと思います!
 
 
過ぎました2015年、井上牧場はたくさんの方に支えられ、たくさんの出会いがあり、発見もあり、小さなチャレンジもありで、なかなか充実した1年だったのではないでしょうか。(たぶん!)
 
 
 
 
私次女個人としましても、心の中は少しだけ成長できた1年だった(…ような)気がします。
感謝の気持ち、地球と命、人と人とのつながり、行動すること、考えること、勉強すること…などなどなど、
心の底から思えているか、実践できているかどうかは別として、
「やっぱり大事にするべき事柄ってこんなことかなあ~」
と発見できた1年だった気がします!
 
 
 
今年は、そんな発見したことを、きちんと本心に、きちんと行動できるように、していきたいな(…去年よりは!)と思います!
 
 


↑こちらは井上家がお世話になっている神社。同じくお正月らしい写真が無いのでヒデさんFacebookより拝借。




2016年も、井上牧場で暮らす人や牛や動物の毎日、風景、想い、なんかを、当ブログでふわりとざっくりとお伝えできればいいな!と思ってます!
写真もたくさん撮れるよう頑張ります!



それでは簡単ですが、これにて新年のご挨拶とさせて頂きます!
今年もどうぞよろしくお願い申し上げます!